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県政報告

KPress2022年第2号

2022.05.02

本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども(厚生労働省HPより)。

【黒田】
愛知県では、令和3年度に「愛知県ヤングケアラー実態調査」を実施し、まさに今この調査結果を政策に生かそうとしています。
伊藤議員は、参議院議員のお立場でヤングケアラーの問題に取り組んでいると伺いました。そこでまず、伊藤議員が何故この問題に関心を持たれたのか、きっかけを教えてください。

【伊藤】
「きょうだい児(※)」のヤングケアラーの話を聞いたことがきっかけです。
2019年2月のことでした。それから3年間で計16回、国会質疑で政府の取り組みを求め、今年2月には「ヤングケアラー支援法」を参議院に出しました。
私は次女の耳の障がいを指摘され、政治家 なりました。この政策はまさに我が事でした。
(※)病気や障がいのある兄弟姉妹がいる子どもの事

 

【黒田】
それでは、伊藤議員はこの問題について、具体的にどのような対応をしていきたいとお考えなのか、お聞かせください。

 

【伊藤】
ヤングケアラーってお手伝いのことでしょ?という誤解に対し、支援法の中ではヤングケアラーの概念を定義すると共に、全数調査と継続調査をした上で施策を推進する法的根拠と財政支援を明記しました。

※撮影時のみマスクを外しています。
※撮影時のみマスクを外しています。

【黒田】
この問題は、個別事情の影響が強く、「ヤングケアラー」と一括りにするのは困難なのではないかと私は感じています。
この点、伊藤議員はどのように見ておられますか?

 
【伊藤】
だからこそ、全数調査が必要なのです。
残念ながら愛知県の調査は全数の対象は学校のみで、肝心な子どもは抽出の約2割のみ。
ヤングケアラーは生まれた時からその生活が当たり前すぎて自身が支援されるべき対象だと気付いていなかったり、思春期特有の羞恥心から周りに助けを求められない、求める術も知らない「隠れている困窮者」なのです。
全数調査によって発見し、支援に繋いで家族ごと支援し、継続的に課題が解決したかを見ていく必要があります。

 
【黒田】
結びに、ヤングケアラーやその周囲の方々にメッセージをお願いします。

 
【伊藤】
日本のあらゆる制度はケアを“担う人”度外視で作られています。
ケアが必要な人が増え、在宅福祉が推奨されているにも関わらず世帯内の大人の数が減っている現在、そのしわ寄せが子ども達にいっています。
部活や恋に熱中する時間、未来を想像する心の余裕を子ども達に贈るのが、政治家の仕事のはず。
黒田議員、更なるご指導、何卒よろしくお願いします!

 
【黒田】
伊藤議員、本日は貴重なお時間をいただき誠に有り難うございます。
今後とも国と地方自治体とで連携して政策を進めていくべく、よろしくお願いいたします。
伊藤議員の今後ますますのご活躍を祈念いたします。

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